ガラムマサラ【風味付け】の使い方

[より本格的なカレーを作るならこのスパイス『ガラムマサラ』のお話し]

更新日2023年2月1日

『ガラムマサラ』とは、ヒンディー語で『ガラム=熱い、暑い』、『マサラ=様々ある香辛料のスパイスを粉上にして混ぜ合わせたもの。混合調味料(ミックススパイス・ミックスパウダー)』のことをさします。「熱い香辛料」と呼ばれているのは、作る過程で熱を加えるためなんだそうです。

ガラムマサラ
ガラムマサラ

このガラムマサラは、インドなどでは各家庭や有名レストラン、ホテルなどで独自にアレンジしたものが多種多様に作られていて、使用するスパイスや配合も千差万別です(秘伝のたれならぬ秘伝のガラムマサラですね)。

そして肉や魚、野菜の素材によってはガラムマサラを使い分けていることもよくあるそうです。

ガラムマサラは=辛いというイメージを持たれてますが、決まったスパイスや配合はなく、好みに合わせてスパイスや配合を変えることができます。

使うときは、加熱しない場合もありますが、実際はフライパンで軽く煎ってから使用します。どんな場合も多量に使うのではなく少量使うのが基本です。

料理によっては下ごしらえや調理中に使用することもありますが、スパイスカレーを作る場合はガラムマサラの風味を生かすために仕上げに加えることが多いです。

ガラムマサラとカレーパウダー(カレー粉)との違い

カレー粉
カレー粉

日本の家庭の調味料として馴染みのあるカレーパウダー(カレー粉)ですが、一般的に料理のベースである味付け調味料として使われることが多く、スパイスの風味・辛味・色味の3つの役割をもち合わせているためカレーパウダー(カレー粉)のみでも料理をカレーの味に仕上げることができます。

一方、ガラムマサラは風味(香りづけ)という役割が目的のため、カレーでは仕上げに加えたり、揚げ物や炒め物は香り付けとして使われます。

スパイスカレーの場合は、ほかのスパイスと組み合わせて使うこともありますが、ガラムマサラのみではカレーを仕上げることができません。さらに、カレーパウダーと大きく違う点は、『色味(色付け)のターメリックがガラムマサラには入っていない』ということです。

もしカレーパウダーやガラムマサラを自家製で作る場合は、まずターメリックが入っているか入っていないかの違いを認識しておきましょう。ガラムマサラはこのようなスパイスが入ってたりします。

ガラムマサラの主な使用スパイス

クミン、コリアンダー、ブラックペッパー、カルダモン、シナモン、ローレル、クローブ、メースの粉末(ナツメグ)、チリペッパーなど

そして、ガラムマサラと対局したものにチャットマサラ(チャートマサラ)という代表的なミックススパイスもあります。

こちらはフレッシュで少し酸味のある香りがベースで、肉やサラダ、フルーツなどによく合います。

チャットマサラの主な使用スパイス

アムチュール、ジンジャーパウダー、アジョワン、ブラックペッパー、クミン、ポメグラネート、アサフェティダ、マンゴーパウダーなど

少量しか使わないガラムマサラをわざわざ作るために買い揃えるのもお金がかかりそうですし、たくさんのスパイスを使い切れずにいつの間に賞味期限が過ぎてしまうなんていうケースもあるかと思います。

もちろん自家製のガラムマサラを挑戦するのも良いのですが、店頭ですぐ買える市販品(メーカーごとでスパイスの種類や配合が違います)でも十分楽しめます。

カレーやタンドリーチキン、炒飯や炒め物、肉・魚料理にひと振り、早速使ってみてはいかがでしょうか。

ご参照ありがとうございました。(内容は一部個人的な見解も含まれております)
それではSee you!