とうがらしの呼称(なまえ)がややこしい

[唐辛子(とうがらし)の呼称について]

カレー作りに欠かせない唐辛子のスパイスですが、その唐辛子の呼称。市販の唐辛子の名前しかり、料理本などのレシピに記載されている名前しかり…実にいろいろ違うんですよね。

チリ、チリペッパー、赤唐辛子、チリパウダー?、乾燥赤唐辛子、レッドペッパー、カイエンペッパー、鷹の爪、そして韓国産とうがらしなども。

まぁ、どうでもいいっちゃいいんですけど、わたくしスパイスを扱う一消費者としては少し悩ましいところでして、唐辛子を味見するにも・・・辛っ

今回は赤唐辛子の粉末の名前に関する情報をいろいろ調べてみましたので、ご参考になさってください。(興味のない方は少し長くなりそうなのでスルーで結構です)

まず最初に、皆さんよくご存知の鷹の爪。スーパーでお見かけしますよね。

  1. 唐辛子

    唐辛子の中の一品種で、ほかに三鷹、熊鷹、八つ房、本鷹、細八房などの品種があるそうです。

正直知らなかったですね。よくレシピに鷹の爪と書いてありますが、この品種『鷹の爪』を使わなければいけないのか?どうなの!?って思ってしまいます。

そして、次に日本の食卓でお馴染みの一味唐辛子と七味唐辛子。日本では唐辛子の粉末香辛料をこのように呼びますよね。一味も七味も特に使い分ける区分はないので、使い方は人それぞれです。例えば、うどんやそば、親子丼、焼き鳥などによく使われています。

  1. 七味唐辛子

    ケシの実、麻の実、胡麻、山椒、陳皮など7種類ほどの香辛料をミックスしたスパイスです。

味はメーカーによって風味と辛みの特徴がだいぶ異なるようです。

続いてアメリカの国が発祥と言われるチリパウダーですが、

  1. チリパウダー

    唐辛子にオレガノ、ガーリック、クミン、塩などを混合して作られる粉末のミックススパイスのこと。メキシコ料理やスペイン料理などでよく使われています。チリコンカーンには欠かせませんね。

唐辛子単体のチリペッパーと混同されやすいのですが、まったく別ものです。

カイエン(ヌ)ペッパー、チリペッパー、レッドペッパーの違い

カイエン(ヌ)ペッパー、チリペッパー、レッドペッパーの違いは結論から申し上げると、すべて同じものと捉えて良いのではないかと思います。

カイエン(ヌ)ペッパーですが、
こちらは明確な定義がなく、いろいろな解釈がされているようです。唐辛子の品種名としているもの、または総称名としているもの、辛味の強い赤唐辛子をブレンドした呼称としているものなどいろいろな意味をもって呼ばれています。

カイエン(ヌ)ペッパーは、特に辛みのある赤唐辛子をより細かい粉末にして辛味を強くしたものが主に流通しているようです。

チリペッパーとレッドペッパーですが、
英語で唐辛子をレッドペッパーもしくはチリペッパーと呼びます。こちらは、主に粉末の赤唐辛子の総称名として使われていることの方が多く、(確かに聞きなれないカイエンよりも馴染みがあるますよね)スーパーなどでもそのような呼称の製品が多いように思います。

しかし、メーカーなどによってはチリペッパーとレッドペッパーは違う異なった解釈があるようなんですが、いずれも中身は唐辛子そのものです。

もし料理のレシピにカイエン(ヌ)ペッパーと書いてあったとしても、多少の辛さの度合いや風味の違いはあるかと思いますが、チリペッパーやレッドペッパー、一味唐辛子でもいずれも代用できるわけです。

その他に、メーカーでは日本料理や韓国料理などの国別料理に合うよう適した唐辛子を開発し市販されているものもあるため、製品の呼称を分けている場合もあります。適材適所で使い分けるということなのでしょう。

そして、製品の中でも業務用や家庭用、シリーズなどによって様々な形状や色味や辛味の違う唐辛子が多種多様に売られています(料理別となるとさらに細かくなりますね)。

より本格的な料理を味わいたいという方なら、唐辛子をいろいろ使い分けるのもアリかもしれません。

唐辛子製品をメーカー別にリストアップにしていますのでそちらももぜひご参照してみてください。

いかがでしたでしょうか。とうがらしを甘くみてはいけませんね…笑 (一部分の内容は個人的な見解も含まれております)

ここまで読んで下さりありがとうございます。See you!